TSUTAYAにて、「隠れた名作コーナー」というのが設置してあります。
派手ではない。いまや名優のなにがし、が出ているわけでもなし。
知名度はないけれど、観てみると結構面白いよ、ドーゾ、というコンセプト。

そこにあった「カプリコン」を観てみる。

カプリコン・1 [DVD]/エリオット・グールド,ジェームズ・ブローリン,ブレンダ・バッカロ

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ジャケットからして、宇宙飛行士がいるので
「宇宙に行って未知の生命体と遭遇して」みたいなX-FILEもどきの内容だったら嫌だなあ…と思いましたが、予備知識もなく見たほうがこういうのは楽しいのに違いない、きっと。


で観たところ、、、、宇宙、ゼロ。
そして、むっちゃ面白かった!!

ジャケットの宇宙服の意味とは…?

内容は、火星に向かうべく「カプリコン 1号」に乗りこんだ宇宙飛行士が、出発直前になって突然宇宙船より降りるように命令される。(ロケットは予定通り出発する)

なんでも、今乗り込んでいる宇宙船に欠陥があることがわかった。
しかし、壮大な宇宙計画に水を差すわけにもいかず、膨大な費用の無駄遣いとも言われかねない事態のため、宇宙飛行士3人に、軍の倉庫内に作られたセットで宇宙に行ったふりをして火星に降り立つところを中継する、というもの。

なんかね、昨年の震災をきっかけに日本の技術に対する安全神話が崩れ去ってしまった今見ると、なんだか身につまされる話でした。

後半部分の宇宙飛行士が秘密裏に消されようとしていることから始まる逃亡と、スクープを追うジャーナリストとの攻防から、一気にサスペンス劇へと展開されるのですが、ここは見ていてハラハラした。最後になって登場する飛行機乗りのオヤジが、かなりの曲者なんだけれど、主人公たちを救うヒーローになるところがまた痛快だったりする。

ここ最近のやたらド派手な作品よりも、よっぽど楽しめましたです。
いやー、映画っていいですね。