今回、何も考えずに「ストレート ロング」にエントリーしましたが、
直前に公開されたプログラムを読むうちに、心臓がバクバクと波打つ音が...。

え、いや、これって無理過ぎない?
それに女性チーム私たちだけじゃん!
2日間で直線距離55kmって、、、、そ、そんなに無謀すぎるかしら?
(昨年は2日間で50kmだった)

昨年と同じく、ポーリンとチームを結成したのですが
それは、昨年の伊豆大会の反省点をクリアするのが目標でした。

目標その1:ナビゲーションスキルを向上させること
目標その2:脚力をつけること

昨年の大会後、切磋琢磨しようね!と言ってからのこの1年...。
う、やばい、自分、そんなにスキルアップしていない!
という状況で迎えたOMM(The Original Mountain Marathonの略です。正しくはね)、
いよいよスタート!


1日目、スタートからゲレンデの急登。

その奥に進むと、山岳地帯へと入り込みます。
スタート時に、雨が降るのは覚悟していたけれど、雪や風が吹き荒れる稜線は視界がまったくなし。

山の総合スキルを問われるレースという事ですが、普段の山登りだったら「危険!引き返せ」とアラートが鳴る状況です。

雪と泥で足が取られてはすってんすってんと転び、風にあおられてザックカバーが飛んでいく。後ろにいた方に「取るまもなく飛んで行っちゃったよー」と言われ「あ、いいですいいです。(本音:どうでもいいです)」。
新品の雨具が、地図が泥んこに。
靴の中もすでに泥汚れでぐちゃぐちゃ。

少しでも立ち止まると指先から冷えてくるので、とにかく体を動かし続ける。
ここでかなり体力を消耗。

ここを引き返すコースでは、本来なら地図読み不要で走れるところなはずでしたが、
足も前に出ないし気力もわかない。
のどの渇きを感じつつも水筒を出すのも面倒。笹の上に積もった雪をかじったり、泥を浴びた雨具に雪をこすりつけたりしながら何も考えられずに前進。

山岳エリアを終えてからは、ナビゲーションスキルを要されましたが、昨年散々悩んだコンパス直進が、今回はうまくいきました。
ポーリンのナビゲーションの精度が上がっています。
2人なので、私が距離と標高を担当、ポーリンがコンパス直進で右左と指示出しをするという編成を取りましたが、今回これがうまく機能しました。

しかしながら、途中のCPで関門オーバー。
ルールに従うなら、ゴール制限時間内までに戻る方が順位には残るのですが、なぜか2人してその考えは全くなく次のCPへと回ることしか考えられず。
スタッフがCP回収の場に来て「はい、もうおしまいですよー。今日のゴール地点に自力で戻ってください」と言われるまでひたすらどうやって次のCPに進もう、しか考えられなかった。

自分のナビゲーションの未熟さがここで、全体構成を考えられないのです。
つまり、制限時間を超えたゴール到着時点で、リタイヤ(失格)になったということ。

そりゃ、ストレートロングの実力には達していなかったてことだよなあ。無謀な挑戦だった、、と分かっていたはずなのに、な・ぜ・か・途中で失格になった場合の扱いのルールを読みこんでいなかった私は翌日に起こる事件を想像すべくもなかったのでした...