今年の大会を振り返ると、1日目の出来がすべてだったのかなあ、と思います。

ロゲ、オリエンとナビゲーションレースが開かれるのは山でも麓エリアがほとんどですが、
OMMは山岳総合力を問われるレースというのをつくづく実感。

今回のように過酷な状況でも乗り越えられる山での経験値とタフさが一番大事な要素でした。

スピード練習をしたところで、持久力と装備を持てる強靭な体力、判断力、地図読み能力のバランスがとれていないと、2日間というステージをこなすのは難しい。

本場のOMMだと現役アスリートではなく、普段、普通に山を楽しんでいる人たちが上位に入るというのもナルホドねー、と思います。

日本のOMM、今年もやっぱり柳下さんチームが強かった。
ぶっちぎりでした。

スタート地点に行く際のゲレンデ登りにこっそり後ろについて行こうとしたら、「歩いているのに」めっちゃ速かった。忍者としか思えない…

1日目で失格となったので、2日目は最初からスタートしてポイントを回らずにゴールする、というのもありでしたが、リザルトで2日目に完走のグループに入ることができたのを知ると「諦めないで良かったー」と思いました。
まあ、早くゴールして、ホットワインやらショップ展示やら表彰式やら..そういったお楽しみにはありつけないのは昨年も今年も同じでゴール後のけんちん汁1杯でした。

昨年とは打って変わって、CP探しが時間をかけずに出来たのは、ポーリンのおかげ。
今度反省会の時に、コース取りの反省箇所は出てくると思いますが、目標を見つけられずにウロウロするという嫌ーな時間は短くてすみました。

私の走力不足が相変わらずだったのが反省する事しきり。

思いがけない収穫だったのが、今回大会を通じていろんな人と出会えたこと。
昨年の大会で会った人と再会を喜んだり、自分たちのコース取りを悟られないようにかたくなになっていた昨年とは変わって、今年はCPが見つけられない時に同じようにウロウロしている人に「どっち行きました?私はここから来たんですけどなかったんです」「じゃあ、今からこっち行くんで一緒に行きましょう」と一緒に行動したりする内になんだか全員と知り合いになったような気がしてきます。

1日目にリタイヤ決定の地点からテント場までの遠い遠いロードを一緒に歩いたみなさん。
途中のキャベツ畑のど真ん中にあるステーションで、誰かが「今夜ここでビバークしちゃおうかー。雨しのげるし」というのに全員うなずきかけたのが良い思い出です。

装備について
今回持って行ったレイヤリングはまずまず満足。

大会の1週間前にカモシカスポーツでTetonBros.のネオシェルが半額なのを見つけて、ますおさんに「これは絶対買いだよ!」と言われて購入したのを、今回雨具兼トップレイヤーとして持って行きましたが、これがよく耐えてくれた。

というのも、散々やぶ漕ぎをした結果、周囲の人がびりびりに破けてたのが、一切それはなかったです(コーティングはがれかけてるじゃん、と指摘されたけれど…)。

ただ、フード部分が顔を覆うには不足していて風で脱げてしまう。これはMILLETなどの登山ウェアを見習ってほしいところです。

ミドルレイヤーに薄手のはっ水加工のダウンを持って行きましたが、寒さは一切感じず。フリースと迷ったけれど、小さくできるこっちを選んでよかった。

レイヤーで唯一残念だったのがキャップで、これが背丈ほどあるやぶ漕ぎでしょ中脱げた。紛失まで至らずに済んだのは良かったけれど、やぶ漕ぎ必須の時って頭に何をつければいいの?(私はBuffでもよく脱げてしまいます)

靴はBrooksのカスケディアでレースの時はコレと決めているのですが、やっぱり雨と決まっていたら防水仕様のGORE-TEXにするべきだったのか。それは判断に迷います。
…というのも、1日目の雨雪と泥んこ祭りでGOREを履いていたポーリンも泥まみれだったのと、2日目のやぶこぎと雨具とのこすれで紐がほどけることが多く(サロモン履くことが多いと、この紐ほどけはヒジョーにイラッと来ます)、なかなか「全方位に死角無し!」という靴はないものですね。
じゃあ登山靴、となるところですが、やっぱり自分では走りたかったので。

荷物について
重量は、1日目のスタート時は私もポーリンも7.5kgから8kgでした。(2日目、雨を吸ったテントを持ったポーリンは増量していただろうな)

もっと軽くできる要素があるとすれば、食糧でしょう。
でも、2日間山の中で過ごすのに、ジェルとエナジーバー、アルファ米だけというのはさみしい気がして、大福・トレイルミックス(ベビースター、ブルボンのアルフォートなどをジップロックで混ぜる)、カルディで購入したおこげスープ、それに黒パン、クロワッサンも持って行きました。

1日目のストーブ故障実は酸欠かもで(大会での事故とならずに済んでよかった…「OMM嬬恋村キャンプ事件」とかシャレにならない...)お湯を使えなくなった際に、パンに助けられた。
結局大福は食べずに終わりましたが、いざとなればザックの中に大福、心に松岡修造がいるさ♪と思うと結構頑張れた。

とまあ、すべての装備や食料にに役割と意味づけがあったので、洗っても乾かしても未だに泥を吐き続けるモロモロを見てもなんだか愛おしいと感じます。
現在我が家は家の中が砂ぼこりです。

で、一番、ていうか今とても怒りを感じているのが、計測器の●PSON。
バッテリー容量なくなれば途中リセットされるのは致し方なしですが、1日目のゴール時にデータセーブをした際には残量70%だったのに…

まあ購入してから年数経っているからバッテリーの持ちが悪くなるのはしょうがない、と思いながら今回のデータを見ようとPCにつないで表示されるバッテリー残量を見たら、30%。
30%でリセットされるってどういうことやねん!ムキーッ。

2日目のデータ、カムバーック!


OMM、今年も反省点多いし、制限時間ギリギリで、すべてにおいて常に締め切りに追われて余裕を持てない心境に陥るというのが昨年とまったく同じという結果にしくじたるものを感じます。
写真1枚も取れなかったし。
参加した人の写真を見ると、スマホを取り出す余裕もないというのは貴重な機会を見逃しているよなあ…と。そもそも、エントリーカテゴリーが違うからだろっ、と思うのですが、
でもやっぱりまた出るなら、ストレートロングで出たくなるのはなんでだろうね...

ん、あれ?